歯科コラム

2011年10月 6日 木曜日

年齢と歯

歯偏を部首にした漢字に「齡」がありますが、この字は、歳の意味をあらわす「歯」と「レイ」という読み方を示す「令」とが組み合わさって出来ています。
古代中国の人たちは、歯の状態が人間の成長過程や歳をとってゆく姿をあらわすとして、年齢の「齢」という字に歯偏をつけました。素晴らしい感性ですよね。

歯を見るとおおよその年齢がわかるといわれており、実際、歯の擦り減り具合(咬耗)や、歯茎の退縮具合などで、ある程度の年齢が推定できます。

「歯の擦り減り具合」というのは、永久歯が12歳前後に生えそろった後は二度と生え替わることはなく徐々にすり減っていくために、その擦り減り具合で年齢を推定できるということです。歯がすり減ることを咬耗といい、それが一番わかりやすいのは下の前歯の先端です。

大体20から30 歳で先端部が若干すり減った状態になります。30から40 歳には、咬耗が進み、象牙質が点状又は糸状に露出し、さらに40から50 歳では象牙質がある程度の幅を持って露出します。50歳にもなると、顕著な咬耗が認められるようになります。

もう一つ、「歯茎の退縮具合」というのは、歯茎は1年に0.1mm退縮していくといわれているので、その度合いで年齢を推定できるということです。この退縮の度合いは歯周病の進行とともに大きくなっていくので、歯周病の進み具合によってもある程度の年齢は推定できます。

現実には、10歳代から歯周病にかかり始める人もいます。そして、20から40歳代にかけて徐々に悪化し、そのうち歯茎が痛みだしたり、歯がぐらつくようになります。

歯を若く健康に保つことは、身体が若々しく健康でいるために不可欠です。
咬耗は、かみ合わせの深さや歯ぎしりでかなり変わってきます。また、歯周病は、ひどくなってからでは治しにくいといわれています。予防、検査で悪化は防げます。早めに予防対策等、してくださいね。

投稿者 医療法人社団明佳会